予備試験合格後、ローに入学してみて

大変久しぶりでございます。へるしろと申します。

 

予備試験合格発表後の就活、ローの入学や司法試験に向けての勉強に時間と精神的な余裕を持っていかれ、ブログの更新にまで手が回らず更新の期間が開いてしまいました。

 

さて、今回は久しぶりの更新になりますがタイトル通り、ローに入学して1か月が経過したので現時点での所感を述べたいと思います。

 

ローの環境は思ったよりも良かった(特に自習室)

 私が予備試験合格にもかかわらずローに入学したのは、ローの環境を体感したかったからというのが大きいですが、環境、特にハード面についてはこれは素晴らしいものがあると思います。多くのローがそうであるように私のローでも自習室は固定席が与えられており、24時間いつでも出入りができます。

 しかも、周りの学生は皆法律の勉強をしているので「負けてたまるか」という気持ちにさせてくれ、学習効率は結構高まります。

 私は予備試験受験時代はもっぱら家で勉強し、気分転換にカフェに行く程度でしたが、快適な次週環境を手に入れた今、家で以前のように勉強するのは難しいのではと感じています。

 

ローの授業も意外と司法試験に役立ちそうであるということ

 これは、入学以前の予想を裏切られたポイント(もちろんいい意味で)でした。もちろん、全く役立たない無用の知識を植え付けている、などとは思っていませんでしたが、あくまで学者の先生が授業をする以上直接的には司法試験に役に立つとは言い難い授業が中心で、司法試験に向けては自学が必須であると、このように思っていました。もちろん、ローの授業だけでは足りず、自学が必須なのは変わりませんが、先生方は意外と、司法試験を見据えて本当はもっと深く話したいであろう事項についても簡略な説明にとどめるなど、一定の配慮が見て取れました。

 

ロー生によって、意識の高さにかなり差があるということ

 これは、少し驚いたとともに、拍子抜けした点です。私がかつてロー生に持っていた印象としては、毎日毎日、休みなく勉強して勉強のし過ぎで気を病むことすらあるという程度に勉強漬けの日々を送っているというものでした。しかし、そのような人がいるのも事実ですが実際は人により本当にさまざまで毎日休みなく自習室に来る人もいれば授業がない日は一切自習室にこないという人もいます。もちろん、自習室に来ない人が家で鬼のように勉強している可能性は否定できませんが、そのような人が多いとは到底思えません。

 

司法試験に対する不安の変化

 「予備試験に受かったなら司法試験も安泰だね」

 このように言われることはもはや日常で、私もかつてはそう思っていましたが予備試験に合格してから司法試験の過去問を見た時、到底そのようには思えませんでした。司法試験の問題は予備試験より明らかに難しいし、なにより私が予備試験の論文受験後に魂が抜けている間にロー生は鬼のように勉強しているであろうし、口述後に就活に時間を割いている間にもロー生は鬼のように勉強をしている、このように思っていたからです。仮に予備試験合格というアドバンテージがあってもそのような差はあっという間にロー生に埋められるどころか追い越されてしまうと考えていました。

 このような考えが、少し変わったのが、ロー入学後です。ロー生というのは、授業の予習復習に時間をとられるがあまり、意外と司法試験に特化した対策は進んでいないのが現状だと思います。また、前述の通りみんながみんな鬼のように勉強しているわけではなく、ゆるふわな生活を送っている人だって一定数います。このように考えると、司法試験についても、過度に脅威に感じる必要はないかもしれない、こう思えてくるのです。

 

 もっとも、ローの授業に出席して、今まで自分が依拠してきた論証集がいかに表面的な理解に過ぎず、危うい土台の上に成り立っているものであったかという点を思い知らされたことも事実です。仮にローの授業を100パーセントマスターした人がいたとして、司法試験の超上位をとるのはそのような人なのだろうと感じました。

 このように高度な内容の授業を受けてきたロー生が、とんでもなく頭がよく思われ、自分なんかが司法試験に受かるのか、と思えてくるのもまた事実なのです。

 

おわりに

 ローに入学してから思ったことを書き連ねてみたわけですが、司法試験まで2か月ちょっとしかない今はとにかく目の前の勉強をやるしかありません。答え合わせは司法試験合格発表後に…

 今回もとりとめのない文章になってしまいましたが、ご容赦ください…